「予習もおススメ」

雪に包まれた冬の季節も終わり、緑の季節が近づいています。
そうなると、鳥を見たり、植物を見たり、行ったことのないフィールドに出向いてみたり、
自然の中を歩くにはいい季節になります。
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そんなときにおススメなのは、ちょっとした予習。
予習がおススメ、というと、優等生のようですね~。
しかしワタクシ、小さい時はしょっちゅう、
「予習・復習をしなさい!」
などとよく言われながらも、ちっともしなかったタイプです。
しかし、この年になって、予習も大事だな~と思うことが多々あります。
特にそう感じるのは、行ったことのない場所を歩く時やあるものの理解を深めたい時。
「そこのフィールドでは、どんな環境が特徴で、どんな植物がいつ見頃を迎え、どんなルートを歩けるのか―。」
そんなことを知ってから歩くと、ただ漫然と歩くだけでは目につかなかったものが見えてきます。
また、なかなか行くことの出来ないような遠い場所ならなお、限られた時間で効率的にその場所を楽しめます。
このご時世、インターネットという情報源があるので、下調べするのも容易です。
ちょっと下調べをしてからの散策は、“目” を拡げてくれる側面があるんです。
ただ一方で、気をつけないと “目” を狭めてしまう側面もあります。
目的を持って・効率的に歩くことは、本来の自然を深くみたり、細かく目を配ったりする妨げになることもあります。
自然の中での「出会い」は一期一会のもの。
そんな突発的な素晴らしい出会いを自ら探しだすアンテナ感度が下がってしまい、事前に調べたもの“しか”見ない、
ということにもなりかねません。
なかには、事前に入念に調べるのはいいんだけど、何だか行く前から事細かに知っているので、
実際に歩いている時には純粋な気持ちでみなくなる・・・、という人もいます。
そうなっちゃうとツマラナイですね。
事前に知っているからこそ、「みえる」ことがあり、
知りすぎたために、「みえなくなる」ことがあるんです。
だから、自然を楽しむのに、
「予習がおススメ」ではなくて、「予習もおススメ」なのです。
ここいらのバランス感覚にちょっと気をつけて、一期一会の出会いを楽しみつつ、
今年もいろんなところを歩いて楽しんでみましょー!

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