山行会

この日はニセコ羊蹄山岳会の秋の山行会。

会員はガイド仲間が多いので、そうなると山の良い時期には自身のツアーで忙しく、皆で(プライベートで)歩く機会がありません。なのでいつも10月末以降の冬枯れた季節に企画される山行会です。
意外とガイド同士で歩く機会ってないものなんです。
こんな機会にマニアックな話しから近況報告的雑談、馬鹿話まで、常に誰かしらと話しながら歩いているとシーズン終わりを感じますね。

場所の選定は、基本的に行ったことのない場所。
今回は「冬は滑りには来ているけども、夏に歩いたことがない」という理由で歩きに行きました。

久しぶりに電話ボックスを見たので、電話をかけているふりをして遊ぶ気楽さ。

こんな滝を見ると「登れるかな」とか「あの植物が…」とか、話題がまぁ面白い。

ニセコではあまり見ないオオバギボウシ。花の時期に来たらいいだろうなぁ。

オオバクロモジは黒松内の北限ブナ林にはあって、少し北のニセコにはありません。
だけど、ニセコから少し北に行くとまた出てくる、という不思議な分布。

遠く羊蹄山を望む。雨が降りそう…。

途中はクマの爪痕やら糞やらポツポツと。

熊スプレーは持っていても実際に撃ったことがある人は少ないので、期限切れの熊スプレーを持ち合って噴射体験なんて企画も。誰も来ない山なんでこんなことも出来ます。
携行する際の注意点やコツ、それぞれの体験談、使う際の距離感やそもそも狙った場所にちゃんと噴射出来るのか……などなど、いざという時のためにもこんな練習を何度もすることが大事です。
コレを使う時は命の危険が迫っている時ですんで。

クマが向かってきた!……つもりで練習

緊急時以外では、人が歩く道やその周辺、そもそも他の登山者がいるような季節・場所では絶対に安易に噴射してはいけません。成分に少し触れただけでも、風で流れてきた残り香でも ”人間が” やられます。

山頂部はやっぱり雪。

毎年時期的にこんなコンディションばかりの山行会だけど、みんなガイドスイッチを切って、ツアーじゃないので気楽です。寒かろうが、雪があろうが、道が不明瞭だろうが、クマがいようが…そりゃそうだよね…くらいな感じがいい。
楽しい山行でした。

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