植物でも鳥でもなんでも、識別のために “個” をみるだけでは面白くありません。(ワタシ的に)
それにまつわる “全体”、つまり―、
・その名の語源・由来、
・環境とのつながり、
・周囲の植物との関係性、
・虫や鳥、土壌など、他の自然との関連性、
・文化的側面、
・歴史的側面、
・人との関わり・・・・・
など、多様な背景を知ると、さらに自然をみる楽しさがふくらみます。
コレ、間違いない!
確信です!
ちなみに、こんなふうにすると、果てしない「知」の探求の泥沼地獄にハマることも、間違いなし!
ふふふ・・・・。
そんな側面を意識できていなかった頃、「個」の識別だけに躍起になり、
勝手に勘違いしていたものがたくさん。
見識・視野が狭い、っちゅうことですな。
↑ こちら、オオヤマサギソウ。
これについてはワタクシ、ただの勘違い(読み違い)なわけで・・・
「オオヤマザキソウ」かと思ってました。
しかも!
「山崎さんなる著名な植物学者がいて(いるか知らんけど)、
その山崎さんが発見したヤマザキソウなるものが世の中にあって(あるか知らんけど)、
それの大型版?」
人間、勘違いが突っ走るとコワいもので、勝手にそう思ってました。
本来は、
ヤマサギソウ(山を飛ぶ鷺の姿に見立てた)の大型版。
↑ こちら、クサレダマ。
これ、「クサレ・玉」かと思ってました。
「どこかが腐っているような臭いでもするのかな~」と。
バカっぽくて、重症です・・・・・。
本来は「クサ・レダマ」
レダマ(連玉)という、江戸時代に渡来・流行した低木から名前を借用し、その “草” バージョン。
そんな由来を知っていれば、間違えません。
さらにさらに・・・
↑ こちら、ヤマドリゼンマイ。
ニセコの湿原にもたっくさんあります。
鳥好きなワタシはてっきり、
「山鳥に似たゼンマイ」かと・・・。
山鳥に似た、って何よ!どこが似てるのよ!
ここまでくると、思い込みって恐ろしい・・・。
本来は、「山で採れるゼンマイ」だから「ヤマドリ」。
鳥とはまったく関係ありません。
・・・
・・・
・・・
まだまだたくさんあるのですが、これ以上話すとワタシが悲しくなる上に、
ワタシを信頼してくれている殊勝な方々が離れていくのがコワいので、これにて。
こんなことは、ただ「個」を見て識別して―、だけでは気付きません。
勘違いしたまま、「はい、それま~で~よ~」となります。
由来や文化的側面などなど、それにまつわる “全体” にも、知る時間を少しとってみて下さい。
そんなところにも自然をみる楽しさが溢れています。
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