冬のはじめの

雪が積もりだしたニセコですが、今日は青空のもと、町主催の観察会。
先日の大雪がいまだ残っているので草花は見れませんが、羊蹄山をぐるっと回って
「山の景色から読み取る自然」
がテーマです。
お手伝い、の予定でしたがすっかりイチ参加者として参加しちゃってました。
倶知安町側から羊蹄山を眺め―、
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反対側の真狩村からも眺めると・・・ずいぶんと違うものですね。
そんなところに理由を探す、探訪観察会です。
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そんなふうに、車でいろいろな場所を巡り、眺めながら、プチ散策していると、
羊蹄山麓の湧水地の横に空き家(廃屋)がありました。
かつての庭(?)にはクサキョウチクトウという花が・・・。
“夾竹桃” と漢字で書くとピンと来る方もいるんじゃないでしょうか。
竹の葉と桃の花に似てる、ということで夾竹桃。“夾” の字は “入り混じる” とかいった意味があります。
本来のキョウチクトウは低木ですが、花が似ているのでそれの草バージョン。
園芸モノでもあるので、分類上の属名である「フロックス」というとさらにピンと来る方もいるでしょうか。
昭和の始めに、
「夾竹桃の花咲けば ふるきむかしを思い出す」
の書き出しの小説がありました。
そのフレーズしかワタシは知らないのですが、なにかそこはかとないロマンティシズム。
この植物、江戸中期頃に移入され、江戸の町の人々にもずいぶんと親しまれていたようで、
「オイランソウ」という別名もあります。
艶やかな花とその色や香りからそんなふうに呼ばれたようです。
また、東北(だったっけな?)では、夏に咲いて秋が過ぎても花が残ることから “秋知らず” とも呼ばれているとか。
なかなか強い毒を持った植物なのですが、今も昔も身近な花なのです。
名前(別名)がたくさんあったり詩や唄に取り上げられるということは、昔から人々の生活の近くにあったということ。
そんな、人と自然のつながりを読み取れるとまた楽しいトコロ。
だから花と人と雪を入れて写真を撮ってみました(笑)
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初冬の晴れた空の下、とってもキレイな湧き水と森にたたずむ空き家を見て、なんだか花の風情にぴったりな風景でした。

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