図鑑たくさんデジタル化計画中のワタクシ(「自然とデジタル~その1」)。
通常、本の “自炊(電子化)作業” は本を裁断して、スキャナにかけてPDF化する、わけですが、
一冊ウン万円もするハードカバーの図鑑なんて、裁断できるわけありません。
しかも中にはもう手に入らない図鑑、なんてのもあるので裁断はありえません。
それが今年、「非破壊式スキャナ(富士通:ScanSnap SV600)」が発売されました。
これなら裁断できない本もスキャンできるし、学校の講義で使う資料なども手軽に作れる。
かなり惹かれているのですが、さすがに少々お値段お高め。
しかもこの機種、このタイプのスキャナが世に出て初。
発売以来、仲の良い調査員の人とも大盛り上がりであーだこーだ話していたのですが、
ワタシが人柱になって買い、使い勝手を試す、っちゅうのもそんな金銭的余裕があるわけなく・・・。
すると、秋から早速この機器のレンタルが始まりました!
しかもお値段も許容範囲。
これは利用するしかない!!と、ポチッ。
スキャレン.com
早速届きました。
使用後はこのまままた梱包し、着払い伝票とともに返送するだけ。楽ちん。
当然、付属ソフトも一緒に送ってくれるので(AdobeAcrobatはライセンス制なので不可)すぐ作業に入れます。
ASIMO(←HONDAのロボット)的な動きで目からビームを発射!スキャンします。喋ってはくれません。
これなら貴重な資料も傷つけることなく電子化できちゃいます。
植物の種子や実、標本などの立体物もスキャンできますね。
一週間というレンタル期間のタイムリミットがあるので、使い勝手を試しながら、ひたすらスキャンの日々。
この機種は、一冊分まるまるスキャンするとなると普通の自炊作業に比べて圧倒的に手間がかかり、
気力と忍耐力が試される作業となります。
しかしそこは、我ながらこんなに底知れぬ執念深さあるのか・・・と思うほどの作業ペース。
結果、裁断できない(したくない)これらの図鑑は今回すべてPDF化。
この本全部を背負って歩いたらいいトレーニングになりますが、これからはスマートフォンやタブレットPCひとつあればOK。
いつでもすべての図鑑を使えます。
スキャンした本の見やすさは、、、
ワタシ的には野外で対象を調べるためのデジタル化なので読めればいい、という程度なのですが、
それ以上のキレイさでした。
あとはこれらの検索システムを構築すれば完璧です。ワタシもやる時はやるんです!
ちなみに、出張や旅行で本を何冊か持って行きたい、ってときも自炊してあればとっても便利ですね。
また、いつも見るものじゃないけどとっておきたい・・・みたいなもの―、
配布されたプリント類やチラシ・スクラップ・説明書なんかも、スキャナにかけちゃえばスッキリします。
通常のドキュメントスキャナなら、裁断すれば数分で本一冊の電子化が出来てしまいます。
本の自炊作業に興味はあるけど、
「いきなり全ての機器を買うのはちょっと・・・だけど試してみたい」
「特定の本だけを自炊できれば十分」
という方(今回のワタシはまさにコレ)には、まずレンタルサービスで、なんてピッタリなのではないでしょうか。
これでワタシの野外観察もずいぶんと変わります。
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