この日は、講義の日。
雨です。
しかも結構な降りっぷりでザーザー降り。さらには強風。
だけども、
「仕事だったらこの程度の天気で中止にならないから、外行くぞー!」
ということで、野外実習です。
雨だからこそ見られる風景や雨の時の鳥や植物の状態を知り、また、
雨に当たり続けるとどの程度辛くて、どんな装備が必要か―。
そんな体験にも繋がる、という理由もつけて。
ワタシ的には、ひとりやふたりは文句をブーブー言う学生もいるだろうと覚悟をしての野外実習でしたが、なんのなんの、愚痴をこぼす学生なんぞ誰もいません。
ワタシの若かりし頃だったら、
「こんな天気なのに、外でやんのぉー・・・ブツブツ・・・」
です。
自分基準で人を判断しちゃいけません。
その上、教室に戻れば、
「これは何ですかー?」
と日頃のフィールドワークで撮り溜めた写真を見せてくる学生もいます。
室内でアタマを使うだけではなく、色々な状況の中で色々な場所を歩いてその都度疑問を人に尋ね、そんなふうに知る喜びを味わいつつ、それらを伝える方法まで考えて・・・。
ワタシなんぞよりも、よっぽどガイドらしいですな。
自然ガイドの仕事って、
「やるべきことや勉強することがたくさんある割に、評価もされず、食べていけない。就職先もない。」
なんて理由で、ガイドになりたくても諦める若者が多いんです。
15年以上もガイド仕事をしている私ですらいまだにアップアップなので、そりゃ若い学生たちが自然ガイドだけでやっていくのはまだツラいでしょうね・・・。
真面目にガイドを志す若い人たちが、食べていける仕事になっていかないとイカンです。
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