一ヶ月ほど前に、もう何年も、日頃からお付き合いのある地元の植物好きな人から
「◯◯の場所を一緒に歩いて欲しいんだけど」
と相談されました。
そこで、日程や見たいモノ・知りたいコトなどをお聞きしながら行程を組み、先日行ってきました。
行きたいという場所は、今までその人自身でも何度も歩いている場所なのに、敢えてガイドにお金を払ってまで申し込んできてくれるなんて、とても嬉しいことです。
テーマは、
・ラン祭り
・シダ祭り
現地でみたシダを細かく紹介したらマニアックすぎるので、とりあえずラン祭りの写真をどうぞ。
イチヨウラン
コケイラン
サルメンエビネ
コアツモリソウ
ユウシュンラン
スズムシソウ
花つきが少ないサカネラン。
これだけ歩き回って見ていても、ひとりにも会いません。静かでいいですね。
そして……
今春に、この地域を歩き回っている時に見つけた10cm程度の芽吹き―「これってもしかして……」と驚いたモノを確認しにまた移動。
ワタシの個人的興味にお付き合い頂きました。
「おそらく今頃咲いているはず……」ですから……。
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クマガイソウ
この花は本州では特に―北海道ですら、自然環境の中で野生状態のものを見られる確率はとても少ない花。
結実率がとても低いために種子繁殖がしにくく、激しい盗掘圧にもさらされています。
しかしこの個体群は昨年の結実した花茎が残っていて、キチンと種子繁殖しているようです。
誰も行かないヤブの中で、人が植えたわけでもなく・誰かが管理しているわけでもなく、本来の自生地で・本来の生え方で誰にも気づかれず咲いている花―。
お客様も、「『写真だけ撮らせて下さい』という崇高な気持ちになるね……」と言っていました。
そういうモノです。
それこそ「自然の美しさ」ですから。
こんなモノたちを見ながら感嘆し、お客様的に長年の疑問だったシダやスゲなどもたくさん見て納得し、いい一日でした。
※自生地についてのお問い合わせや、生育場所を知るための新規のお客様のツアーお申込みには一切応じておりません。
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