思考と思想

14~5年ほど前でしょうか、ある本を読みました。

河井大輔(著)
神々の気配を感じる原始の森、可憐な草花に野鳥が集う深いみどりの湿原-。北海道の見どころ・歩きどころ105コースを徹底取材した、北海道ネイチャートレイルガイド……

当時は道内の自然遊歩道のガイドブックとして軽い気持ちで購入したのですが、いざ読んでみると、文章の持つ力、写真の持つ力、そしてそれらの根源となっている著者の自然との付き合い方や想い、というものに感動した記憶があります。
「こんな自然の見方をしたい」
「こんな、想いのある美しい文章が書きたい」
「こんな、自然への想いが伝わる写真を撮りたい」
と強く思いました。
当時はまだガイドになって5~6年、調子に乗って分かった気になっていたイケイケ・ヤブキガイドは何も分かっていない自分に気づき、現在の自然ガイドとしてのツアースタイルにも繋がる本との出会いとなりました。



自然ガイドは、自然に対する知識・経験とともに、伝える技術が必要です。
一般的に「話術」とも言われますが、話術はビジネス的な表面的な技術であり、根本の部分での話術は、その人の思考と思想に支えられています。
図鑑の勉強や知識の蓄積は独りでも出来るけども、この「思考と思想」は多くの人と直接話さないと身につきません。
ガイドたるもの、会って話すことを大事にしたい。
ということで……昨日は「飲み会inすすきの」の日。
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先程の本の著者・河井大輔氏と様々な意見を交わしながら同氏の思考と思想にふれ、さらには自身の思考と思想も語りつつ課題も感じ、改めて自分の自然ガイドとしての立ち位置を再確認する充実の時間となりました。
ガイド的にもレベルアップしたような気がするけど、これはきっと気のせいだ。

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