森をみる、講座

今年も、地元倶知安町の自然講座「木の曜日講座」を担当させて頂きました。

主催者から毎年ツッコんだ内容のご依頼を頂くこの講座、今年は「森について語ってくれ」と。
今回はずいぶんとざっくりとした内容で攻めてこられました。
毎年毎年、難しくもあり、やりがいがあります。

こんな「内容」の難しさもさることながら、ガイド的には……
難しい話しをどこまで分かりやすく伝え、それに面白味を加えつつも、かつ内容は深く、専門的な部分も取り入れながら――分からないことは無理やり結論づけたりせずに、自分の”意見”や”解釈”と”事実”をきちんと切り分ける。
研究者や大学の先生のような専門家のハナシでなく、地元を歩き回っている地元の自然ガイドだからこそ話せる内容や話し方――。

何せ、町内町外、遠く札幌からも自然好きな方々が参加してくれる講座なので、そんなことを考えるとなかなか重い仕事です(笑)
知識だけでない、ガイド的総合力を試されているようです。

こんな講座・講習会をこれだけやっていてもなかなか上手く出来ることなんぞなく、トライアンドエラーの繰り返し。そんな所もツアーに似ています。

さてこの講座内容、草花などの個々の植物や大きな木を眺めることはあっても、森全体を分析的に見ることは少ないかと思います。見方がよく分からないし、そもそも意識が向かないかもしれません。
個々の動植物は森を構成するひとつの要素であって、それらの組み合わせや割合やパターンといった目を持たないと、森全体を考察することは出来ません。

”その地域らしい森”に気づいたり、”その地域の森の特異性”に気づいたりって、自然を日頃から歩いている人でも意外と難しいものなんです。

そんな意識を持ち、目を養うためのお話し(講座)になりました。

こんなご時世もあり、あまり積極的な広報はせずに実施された講座ですが、遠方からも含めて、自然好きな方々がたくさん集まってくれました。

自然に対する目を深めるキッカケになれば、何よりです。

コメント

  1. 瀬田川 より:

    毎年、参加したいと思ってますが、職種的にこの時期は地獄の日々でして・・・毎年、計画だおれになってます。
    なんかブログからだけでも年々、講座の裾野が広がってきているのがつたわって、話を聞けた方々が羨ましい!

    • Ftre-zen Ftre-zen より:

      ですよねー。年度末だし、一番忙しい時期でしょうね。
      機会があれば是非に!
      今年の内容は、もう5年以上前に瀬田川さんが興味を持って質問してくれてた部分。その後のツアーでそんな森を見に行った時の写真を、今回の講座のパワポ写真に使ったくらい(笑)先見の明でしたね。

      • 瀬田川 より:

        えー
        ますますいきたかったです(笑)
        落ち着いたら、またあそびにいきます!

        • Ftre-zen Ftre-zen より:

          首を長くして待ってますよー。バックナンバーも見やすくなったので、過去の3月~4月のブログもチェックしてみて雪の感じをご参考に。

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