シダ観察会

この日は、室内講習会と野外観察会を午前・午後に分けて、一日中シダづくしの日。
濃いマニアックな講座ですねー(笑)

咲いている花をキチンと見るようになって、咲いていない植物までも見るようになって……足元の個々の自然を細かく見るようになってくると、シダやらスゲやらイネやらの地味な植物の方が多いもんだよね、ということに気づくようになります。
森の中で多くを占めている―ということは、これらに目を向けないまま自然全体を読み解くことは不十分なわけで、私はそうして泥沼地獄へ入っていきました。

個々の植物をキチンと見られるようになることは、目の前の自然の全体像をより見られるようになる大事な一歩で、それが「自然を見る解像度が上がる」ということに繋がります。
今まで見流していた”ただの森”が、よりクリアで精細に意識出来るようになるのです。

だけどこんなふうに見られるようになるには、ひとりじゃムズカシイ。

いくら図鑑とにらめっこをしても自力で名前を決めることすら難しかったり、ホントに合っているのかいつまでも自信が持てなかったりするもんです。
仲間とあーだこーだと話し合ったり、最終的に個々の名前を教えてくれる人がいると、大きく楽しさが変わってきます。

そこがなお面白い。

この日はせっかくの室内講座&野外観察会なんで、図鑑に書いてあることの理解はもちろん、私の経験で大事だと思っている見方のポイント、覚え方、こだわり過ぎない”スルー”するチカラ加減まで、図鑑に書かれていない部分も紹介しながら歩いてました。

私が一方的・羅列的に答え(種名)を言うのではなく、みんなが目についたシダをみんなで「あーだこーだ」言いながら、各々の目と観察力を育てます。
そして最終的にはキチンと「答え」(種名と図鑑上の識別点)も知る。
そんな行為のおかげで、さらなる気づきが生まれて、また目についちゃう…。
そしたらまた、各々が観察して…名前を決めてもらって…正しい識別点を知り…知ったものをまた探して…この繰り返しが目を育てるにはとても大事かと思っています。

私にとっては何も準備が出来ずにムズカシイのですが、そんなツアーは大好物です(笑)

この講習会のワタシ的目的のひとつは、ひとつひとつのシダの名前をキチンと覚えることではなく、シダを通して自然の見方・覚え方を知ること。
そんな行為を通して、皆さんの森を見る解像度が上がること。

何気ないいつもの森がまた違って見れるようになれば嬉しいです。

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