自然ツアーには様々なスタイル(形)があります。
ターゲットが団体をメインにやっていたり、家族連れや子供がメインだったり、外国人がメインだったり……、ツアー内容が何かに特化したものであったり、さらにはツアーを行う ”場所” も多種多様です。
私の場合は、「日本人の」「個人の」お客様だけを相手に「プライベートのみ」のツアーで、ニセコ地域だけにこだわらずに町中から低山まで足元の自然をきちんと見よう、というツアースタイルです。
世間一般のガイド業界的にはかなりマイノリティーな感じ。一匹狼的・頑固親父的・地下潜伏型ガイドなんです。
どのスタイルのガイドがいいとか悪いとかガイド的に優秀だとかは全くなく、それぞれのツアースタイルに難しさがあってそれぞれに重要視されるスキルが違い、ツアーの際の留意点も違ってきます。
私もかつては団体や修学旅行・「観光」が主軸のツアーをたくさんやってきたのでよく分かります。
この日は、ニセコ近郊の施設で「プライベートでごく少人数を相手にするような自然ツアーを行えるようになりたい」というご要望を頂き、ガイド講習会の一日。
プライベートのツアーは独特の難しさがあり、自然に対する知識・経験も少々敷居が高い部分があるかと思います。
さらにはツアーの組み立て方や伝え方といった、自然の知識がいくらあっても出来ない部分もとても重要です。
私自身、かつてガイド会社にいた頃のツアースタイルとは違う意識で現在のツアーを行っています。
コロナ禍以降、こんなプライベートのツアーをやるためのスキルを求めるガイドさんが増えています。
こんなツアースタイルのスキルや意識・ポイントを自身のガイド技術として伸ばし、今までのツアースタイルはそれはそれでそのままに、ガイド自身も様々な形のツアーのスイッチを持つことが、ガイド技術の本質にも繋がります。
こんなツアースタイルを目指すガイドさんも増えて個々がスキルを磨き、それに伴って様々なツアーの形が増え、そんな選択肢の中から自分にあったツアーやガイドさんを「お客様が選べる」というのが一番です。
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