トライアンドエラーの講習会

今年も青森県奥入瀬へ、自然ガイド講習会のために数日間出張していました。

今まで何回か務めさせてもらっていますが、受講者の皆さんの真摯な姿勢に毎度驚かされます。

技術的なノウハウが内容の講習会では私もパソコン(パワポ)を使って系統立って話しを進めることが多く、正直、私自身もその方がスライド自体をカンペ的に使えて楽です。
淡々と話しを進められるし、時間も守りやすい。話題もブレにくく要点が分かりやすいし、受講者もメモしやすい。講習会っぽい。

良いとこずくめですが、”ガイド同士の”講習会なのにいかにも講習会っぽく、”講師=受講者”の関係性が強くなって好きじゃない。

今回はノウハウやスキル以前の ”ガイドをする上での意識” といった大前提の部分だし、何より対象がガイドさんなので、私は「講師」が全面でなく共有したい。

「パワポなんぞなしに、簡単なカンペのみでいこう」と、いつものぶっつけ。

私にとっては難しくもあり、たまに話しがあっちゃこっちゃと展開してしまって分かりにくい部分もあったかと思います(いつものツアーと一緒…)
ただ、こんなノウハウじゃない意識の部分の大事な内容だからこそ、キチンと受講者の方々と向き合って「生きた声(言葉)」でやりたいのです。ガイドですんで。

内容を超ざっくりと紹介すると――「今まで得た知識や経験を話せればガイドが出来る」のなら、そこいらの自然好きの人や専門家の人もいつでもガイドになれますよ。みたいなこと。
ガイドがガイドたるために大事な意識と研鑽の方向性――コレ、お客様のためにも自分自身のためにもとても大事です。自然ガイドはその意識を持ってから、様々な知識を積むべきなんです。というよりか、その意識がないのならガイドじゃない、とまで言いたい。(”その意識”の中身は講習会内容なんで、ここじゃ具体的に書ききれません)

そんな部分を確認し、その上でトライアンドエラーを繰り返しながら知識と経験を重ね、さらなる良いツアーを目指してもらえれば嬉しいです。
私もいまだに日々、トライアンドエラーですから。

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