私、日々のツアーでもガイドスキルの面でも、リピーターのお客様に支えられています。
独立した当初は、
「どうすれば、地元近郊の自然愛好家(マニア)の人や、ボランティアガイドの人なんかが申し込んでくれるようになるのだろう?」とか、
「どうすれば、遠方からはるばるツアーのために何度もニセコに来てくれるようになるのだろう?」
といったことを考え、試行錯誤し、そのためのツアーの形や自身がつけるべきガイド技術、ツアー内容を見直してきました。
その甲斐あってか(?)、今ではリピーターのお客様が7割以上を占め、最も多いお客様では30回を超えるご参加のお客様もいて、コロナ禍も関係なしでした。
どんな仕事でも、大きな会社じゃ出来ないカタチやスキルを追求できるのが個人事業主(フリーランス)の楽しくもあり難しい所ですね。
この日も、リピーターのお客様。
関西からお越しにもかかわらず、かれこれ12回目の参加です。
だけどグリーンシーズンの参加は初めて、というお客様で、
『用事で札幌に行くのだけど、ニセコに半日立ち寄るのでツアーをやってくれます?』
というお問い合わせを頂きました。
札幌から千歳に向かえばすぐなのに、わざわざ往復200km以上の移動を費やした上に、宿やら行程やらを組んで、帰りの飛行機前にニセコに来てくれる、なんて、ありがたい限りです。これこそガイド冥利ってもんです。
その分、私も「今時期ならどこで何をやろ?」と真剣に考え、「お客様にとって、これからの自然との付き合い方・楽しみ方、その一例を体感」といった感じの内容となりました。
やっていることはいつもの鳥見や花見なんだけど、内容がちょっと違います。
種名やら鳥のウンチク話しは最小限で、ニセコの自然を紹介することなんかもほぼなし。結果的にニセコの自然の季節感を感じて貰えればいい、という程度ですが、終わってみればワタシ的にやりたい自然ツアー像に合ったツアーとなりました。
こんなツアーをきっかけに自然に目を向ける楽しさに気づけば、自分たちで楽しんでいるうちに絶対に「なんだこりゃ?」が生まれて壁にぶつかるもんなので、そうなったら、そんな疑問を貯め込んでまたツアーに来てもらい、自身の自然をみる解像度をどんどん上げる――コレが楽しいのです。
というかそれ以前に、こんなふうに自然の中に身を置く気持ち良さや、こんな自然との関わり方もある、というのを感じて頂くだけで十分です。
そんなお手伝いが出来ると私も嬉しい。
また次回、お待ちしております。



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