この日は、沖縄からのお客様。
しかもこの方、那覇市内の外来種も含めた道端植物をキチンと見て、調べ、記録している、というライフワークを持っている方で、今回が初めての北海道自然観察旅行 。
「いかにも!な北海道のキレイな花」よりも、「北海道の道端の小さな植物の方が興味がある」という嗜好のようで、道端植物に次いで好きな植物はシダらしい。
こういうお客様、ガイド的には強者です。
15年ほど前だったら緊張して苦労しただろうけど、今となっては得意な範疇です。
お互いの分からないものや植物の見方・興味の方向性の話しなどが尽きないし、沖縄の植物の話しを聞いているだけでも楽しい。
私も珍しく専門用語全開で説明し、北海道の自然の特徴に触れつつも沖縄の自然との違いを意識した場所をご案内するという、マニアック全開自然ツアーでした。
やはり、ひとつの場所を知るためには、他の場所を見る必要があるんです。
途中、「そもそも何で私のツアーを知ったのですか?」と聞いてみたら、オシャグジデンダ(というシダ)を調べていたら検索にヒットしてブログを見つけ、ブログ内のその他植物の記事を見てくれて興味を持ってくれたとのこと。
ツアーの入り方もマニアですね~。
オシャグジデンダがお客さんを呼ぶとは思ってもみなかった(笑)



▼明らかにノハラムラサキではないしエゾムラサキでもない。
(シン)ワスレナグサとしたけど、図鑑的には形態が少し変な個体を見て唸りながら「このタイプが意外といるよねー」と話すマニアックさ。

ツアーの最後には、車から10分で・間近で見れて・壮大な株のオシャグジデンダを見に。
見たことないものを自分の目で見つける、という楽しさのため、「この先にオシャグジデンダがありますよー。自分で見つけて下さいねー」と、お客さんを先を行かせる。▼

▼このシダが見たい!というのもガイド的には珍しいけど……素晴らしいことです。

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