この日は周辺地域の施設からの依頼で、ガイド講習会の一日。
『ゆくゆくは完全プライベートの一日ツアーを実施出来るガイドスタッフを…』という構想もあるようで、私のツアースタイルに共感して頂いて依頼を頂きました。
プライベートの自然ツアーって、『通常のツアーの参加人数(対象者)が少ないだけ――』ではなく、話す内容はもちろんのこと、その伝え方やツアーの段取り・組み立て方などで独特の注意点やポイント・コツがあり、それに伴ってガイドスキルも変化します。そこいらの「違い」を意識しないでただ深い自然の知識の習得を目指してばかりいては、自然ガイドが専門家や学芸員と同義になってしまいます。
ガイドは、持っている知識を流暢に話せればいい、ってものではありません。
” プライベートツアーをやるには深い知識が必要 ⇒ 深い知識の習得 ⇒ プライベートツアーが出来るようになる “
では決してないのです。
そこいらを勘違いしないためにも、自分たちのスキルアップの方向性や優先順位を知ることが最も大事です。
一般的に重要視されがちな「深い自然の知識」の習得はそれと同時進行か、極端には、その後でもいいと思っています。
既存の大人数のツアーもいいし、アクティビティ全開のツアーもあっていい。一方で、個人のプライベートツアーでゆっくりじっくりと自然を楽しむスタイルもあった方がいい。
多様なツアースタイルがあった方がお客さんは楽しめます。
ガイドはそれに合わせた多様なスキルを整理できていて、自身の中にスイッチが持てていることが大事です。

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