セグロカッコウ

セグロカッコウは稀な旅鳥とされ、”北海道の” 鳥図鑑には載っていないほど確認例が少ない鳥でしたが、近年は北上して分布を広げているようで、札幌・石狩近郊などで確認され出しているようです。(大都市圏は歩いている人の絶対数が多い分、確認例が早い時期から増える傾向にあります)

今春も友人から寿都町で見た(鳴き声を聞いた)との情報をもらっていたけど、まさか倶知安町内で確認出来るとは!!
ニセコ初記録となりました。

博物館学芸員と植物調査中に聞き慣れない鳥の声を聞き、「これはセグロカッコウじゃないか!」と盛り上がったんだけど、生い茂った森の中であの特徴的な声がするのみ。鳥を探す前に足元の植物を見なさい!という天の声のもと、植物リスト作成。

調査終了後、ひとり蚊の猛攻に耐えながら声を頼りに探し回って……やっと証拠が残せました。

▼とても特徴的な声なので、いること自体は確認しやすい鳥。

▼生い茂った葉の中で実物を探し出すのは難しい。(クリックで拡大)

カッコウ科の鳥は托卵習性があるけども、セグロカッコウの托卵相手は北海道には生息しておらず、北海道で鳴いているセグロカッコウがどの鳥に托卵しているのかはよく分かっていません。

こんな分布も数年・数十年単位でみれば変わっていくものだし、20年前のニセコでは珍しかったメジロなんかも、今となっては普通に見られるようになっています。
まさに「今を記録」する重要性を感じます。

歩いてなんぼ、ですね。

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