6月下旬から7月初めにかけて、森の中ではギンリョウソウが咲きだします。
自ら光合成をせずに地中の菌から養分を得ているので普通の植物のような緑色をしていない立ち姿で、ユウレイタケなんて別名もあります。
かつては腐生植物と言われていましたが、今では菌従属栄養植物と言います。
ギンリョウソウのチビ(芽出し)はなかなか気づきにくい。
先週、久しぶりにシャクジョウソウに出会いました。
こちらもギンリョウソウの仲間で、ギンリョウソウに遅れること一ケ月程度で咲きだします。
シャクジョウソウからさらに一ケ月後、アキノギンリョウソウ(ギンリョウソウモドキ)が咲きだします。
ちょうど一ケ月ごとに季節を感じるギンリョウソウの仲間たち。
花を見て季節の進みを感じる、というのもいいもんです。
以前「シャクジョウソウを見てみたいんだけど…」と言われたことがあるけども、菌従属植物は神出鬼没なんで「こういう場所で探せばある」と言いにくい植物なんです。年によってあったりなかったりするし。
その上、極端に珍しい植物ではないのでワタシ的に生育地をいちいち記録しておいてあるわけでなく、だけども森林内を適当に歩いてどこにでもあるものではない。
その季節に「咲いているんじゃないかな?」と思えるかが、気づきを増やすポイントでしょうか。
今はシャクジョウソウの季節。
暑い……。
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