今日は今年恒例の(?)、寒くて雨。
そうなったら、遠征フィールドワークです。
今日の目的地は、樺戸集治監(かばとしゅうちかん)。
月形町にある、監獄博物館です。
20年近く前に一度行ったことがあるような・・・というおぼろげな記憶で、名前と場所は知っていたのですが、
今年の冬に、吉村昭の「赤い人」を読み、もう一度行ってみたいと思っていました。
北海道では網走監獄が有名ですが、それよりも早く、北海道初の監獄(集治監)として開監しました。
初期の北海道の開拓は、多くの囚人の犠牲の上に成り立っています。
興味ある方はぜひ、自身で調べて知ることをおすすめします。
こんな文章がはじめにありました。
『ここに来たら二度と帰れない と恐れられた北の監獄。
開拓を先駆ける基幹工事を行ったのは ここから逃れられない境遇の囚人たち。
極寒の原始林を拓く工事は 罪を犯した者に課せられたとはいえ
あまりに過酷で非人道的であった。
囚人たちは多くの犠牲を払って この難工事を完遂した。
一直線の道路を通り過ぎるとき 一面の田畑を眺めるとき 囚人たちにも思いを馳せてほしい
あまり知られていない だからこそ伝えたい
もうひとつの北海道開拓使がここにある。』
当時は一面の密林だった大地。今は一大農作地です。
囚人が植えたというスギ植林地にも行ってきました。
北海道のここいらには、スギは自生しません。
極寒のこの地で過酷な労働に明け暮れる毎日。
本州の故郷を思ったのか、囚人たちは熱心にこのスギ林を手入れしたそうです。
もう一度、本を読んでみよっかな。
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