台風一過

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本州に豪雨をもたらした台風も、やっと北海道から遠退きました。
ニセコでは昼前くらいから除々に晴れ間も出てきています。
そういえばワタクシ、昔は「台風一家」かと思っていましたね。と、どうでもいい情報ですが。
台風一過で晴れ間が出てきたとは言っても、山にはどんよりとした雲がかかり、強い風も残っています。
「雨が止めばもう安全に歩ける。だって雨具持っているし」
と思われがちですが、実は風も大敵。
大風の次の日の遊歩道には、枝がいっぱい落ちてますよね。
ということは、
これが落ちてくるタイミングの時に歩いていたら・・・
もしも、それが直撃したら・・・
この落枝(らくし)の問題で、数年に一度は亡くなる人もいるくらいなんです。
あと一歩で死ぬところだった、とか、怪我をした、とかは潜在的にかなりあるはずです。
当然山ではもっと深刻です。
山の稜線上でこんな風に出会ったら、
立ってられずに息苦しさを感じるくらいで・・・
小石が飛んできて顔に当たったり・・・
バランスを崩しやすく(ザックを背負った身体は風をより多く受けます)、フラッとしたところが岩場だったら・・・
二十年以上前ですが、3000mの稜線上で大風に囲まれて途方にくれた経験もあります。
為す術なく、ずっと小さくうずくまっているしかなく、突っ込んでいった自分を呪いました。
しかも、次第に雷まで・・・そして雨が降りだしたわけで・・・。
終わった・・・と思いました。
とにかく、ムリをするもんではありません。
危険に対する嗅覚を磨きましょう。
「せっかく来たのだから」
みたいな考えが、ある意味一番の敵です。
「またの機会に」
がイチバンです。
そんななので、当然今日のツアーは中止となりました。
どこに行っても、逃げ場がない天気ですから。
こればっかりは勝てませんね。
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