やっと出会えました、コクマルガラス。
コクマルガラスとは、カラスの仲間の中で最小のカラスで、ハト大くらいの大きさ。
図鑑では「迷鳥または稀な旅鳥」とされ、北海道では冬と春の渡りの時期にごく散発的に観察されます。
コクマルガラスには暗色型と淡色型という2タイプがいます。
暗色型はカラスらしい黒い身体に、耳羽の部分にだけうっすらと白い羽が混じります(黒い身体といっても、微妙に灰色がかっている部分もあります)。
足しげくフィールドワークをして注意深く観察していれば、数年に一度くらいは出会えるかな?というくらい。
一方、淡色型は白(灰)黒のツートンカラーで、こっちはなかなか出会えません。
カササギのことを “パンダガラス” と言っていることがありますが、コクマルガラス-淡色型がパンダガラスの本命なのです。
パターンとしては、ハシボソガラスの群れの中にミヤマガラスが数割程度の数で混じり、さらにそのミヤマガラスの群れに数羽程度の数で混じることが多いようです。
ミヤマガラスも渡りをするカラスなので時期限定でしか観察できませんが、渡りの時期に気にしていればそれなりにいます。とはいっても、どこにでもいるものではないので、まずはミヤマガラスを探すことから始まります。
(↓最右ハシボソガラス、左3羽ミヤマガラス、右から2番目コクマルガラス暗色型)
(↓コクマルガラス淡色型)
ワタシ自身、今までコクマルガラスは何回か見ているのですが、暗色型しか見たことありませんでした。ニセコでも暗色型を過去二回ほど確認しています。
今シーズンは初冬の渡りの時期からこの日まで、淡色型狙いでどれだけ走り回ったでしょう。
この日も車でゆっくりと走りながら良さそうな環境をチェックしていたら、何か違和感を感じるカラスの群れが飛んでいるのを発見!
降り立つまで双眼鏡で追い続け、車で移動。
80羽程度のカラスの群れの中に、ミヤマガラスが2~3割くらい。その中に6羽ほどのコクマルガラス(淡色型)がいました。暗色型も2~3羽いたようです。ずいぶんと大盤振る舞いです(笑)
それにしてもこのコクマルガラス、警戒心がとても強いです。他のカラスが逃げなくても、コクマルガラスだけはすぐに逃げちゃって、まったく近づかせてくれません。
身体が小さくて色が入っている分、天敵に狙われやすいのでしょうか。
双眼鏡で遠くから観察してから、証拠写真を撮るためにずいぶんと時間をかけて、やっと数枚撮れました。
いやいや、アタリが出るまで長かった。。。
次回は、「コクマルガラス~声など」。
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