ヤマゲラは北海道固有種のキツツキ。
北海道でしか見られないのだけど、見た目は本州に生息しているアオゲラにかなり似ています。ほぼ一緒と言ってもいいくらい。
このヤマゲラ、ニセコでは4月に入った頃から鳴き出し、4月中旬にかけて鳴き声のピークを迎えます。
大きな声で「ピョーピョピョピョピョピョ・・・」と尻下がりに鳴くとても特徴的な声なので、森を歩けば――というか、ニセコでは町近くにもいるので散歩しているだけでもよく聞かれます。
スキーをしていてもリフト乗車中に聞かれるくらい。
(↓ヤマゲラ鳴き声)
このヤマゲラについてワタシ――、
「4月は鳴き声のせいもあって存在感たっぷりだけど、その後はパタッとまったく鳴かなくなり、姿もほとんど見かけないなぁ…。留鳥なのに、初夏はまったく存在感がないし真冬も見かけない。一年中のうち、4月限定感があるな…」
なんて感じています。
まさに、春を知らせる声、のよう。
調べてみると、『番(つがい)形成期に特徴的な声で盛んに鳴くが、個体数は少なめ』とあります。
実際に個体数がどの程度少ないのかは私一人じゃ調べようもないけども、これだけ声が盛んに聞かれると、意外といるよね、なんて思っちゃうほど。
ニセコでは4月中旬の今時期だけはそこかしこで鳴いていて、この時期が番形成期ということなんでしょう。
じゃ、番形成期以外でどの程度鳴くのか、という所が不明なんだけど、私の感覚的にはほとんど鳴かない気がしています。そのくらい、一定の時期を過ぎるとこの声を聞かなくなります。(と思う)
それどころか姿さえ見かけなくなるような気がして(声が聞かれないから、なお)、余計に存在感がなくなります。どこに行っちゃってるんだろ?と感じるくらい。
だから「一年中のうち、4月限定の鳥」という印象が私にはあります。
今日もパトロールがてら歩いていたけども、異常なし。いつも通りの鳥がいつものようにいました。
夏鳥たちがどっと増えるのはまだ先のようです。
ヤマゲラは今日も絶好調で鳴いてました。
コメント
ヤマゲラは鳴き声ですぐに分かりますよね。たしかに春限定感はありますが、ドラミングは季節関係なくこちらでは聞くことができるような気がします。
姿は見えなくても山の中からは聞こえてくるので、どこかにはいるのではないでしょうか。ただ、聞く機会は稀ですね。
以前、FACEBOOKに電柱をつつくヤマゲラを投稿しましたが、ドラミングのリズムも特徴的ですよね。クマゲラと似ていますがヤマゲラの方が連射音が早いと勝手に思っています(笑)
ドラミングを忘れてました。確かに夏にドラミングをしているのは何度か見たことがあるような……電柱やら板壁やらを突く好奇心旺盛さ(?)は特にヤマゲラに多い気がします(笑)
繁殖が終わるとどんな森林タイプにいるんでしょうね。深山に入り込むとか?ただ目立たないだけ?よく分からんです。
私、キツツキ科のドラミング音での識別はよく分からんので、見解が固まったらよろしくです(笑)