ネズミとの戦い

今回は「自然」の話しでも「ガイドツアー」の話しでもなく、日常的雑記です。

最近は自宅の大事な作業で…………ネズミと戦ってました(笑)

というのも二週間くらい前の寒くなりだした頃から、夜になると天井裏からドタバタ・カリカリと音がするようになり安眠を妨害される毎日。越冬のために家に侵入してきたのでしょう。

冬が本格化して雪が積もっちゃうと出来うる対策に限りが出てくるし、旺盛な繁殖力からこのまま無視するのもよくない。ネズミは一年中、何度も繁殖出来ます。
当然、糞やらダニやら衛生的にもよくないし、配線をかじられれば断線や火災の原因にもなります(実際に不審火の何割かはネズミが原因らしい)。留守にしている間に火が出た、なんて一大事です。
またネズミは硬いものを齧る習性があるので、新たな侵入口を作られると対策がさらに難しくなります。

なので田舎の冬前の課題は、いかに家の中で越冬させないか、なのです。

まずは自然についてのプロらしく、種同定をはじめとした ”相手を知る” ことから。
出入り口と行動パターン・行動時間などを確定させるため、足跡が残るよう家の周囲に粉を撒き、足跡や糞から種の同定と行動経路の確定を目指します。雪がうっすらと積もった日もチャンスでした。
そんなことを数日して行き来している場所の目星をつけ、ウチに住み着きながら家の内外を行ったり来たりしているのはハツカネズミと確定。

市街地で出てくるネズミはクマネズミが多いのだけど農村部などではハツカネズミが多く、我が家は畑に囲まれています。やっぱり、でした。
となると人差し指程度の穴で侵入されるので、それに合わせた対策を練らないといけません。

そこで外壁を改めてチェックしてみると、土間のコンクリートが古くなって一部崩れている場所があったり、基礎と外壁の間にコンクリートが崩れた小さな隙間がいくつかあって、そこが利用されているよう。屋根の軒にも一部木材が腐りかけている部分があったけど、そこはハシゴをかけてちゃっちゃと直しちゃいます。

穴があいた出入り口は、

  • ステンレスネット
  • パンチングボード
  • コーキング材充填
  • セメント施工

のどれかで塞ごうと作戦を練ってましたが、結局一部の穴にネット加工をして、土間にあった大きな穴はセメント施工で塞ぎ鉄壁の防御を施しました。これで新たな侵入をだいぶ防げるでしょう。

しかし大事なことは、侵入を許さない対策と家内部にいる個体の駆除の同時進行

出入り口をすべて塞ぐ前に家内部にいるネズミたちを追い出さないといけないので、敢えてメインの出入り口はネズミ一匹分が出入り出来るように残し、そこから出入りするように限定させます。
さらに ”家から出た個体なのか” ”家に入ろうとした個体なのか” 分かるように粘着シートを配置すれば万全。
そんなことをして数日、こちらの思惑通り、家から一旦出ようとしたハツカネズミが数匹捕まり、新たに入ってくる個体もいなく、我が家の夜の静寂が取り戻されました。

繁殖されて数が増える前で良かった。

敢えてそのままにしている出入り口は万が一まだ家にいる個体が出ていけるよう残してありますが、簡単に塞げるように工夫してあるので、あと数日静かな状態が続けばここも塞いで対策終了―の予定。この穴は出ることは出来ても入ることは出来ないようになっているので、しばらくは安心して様子見です。

この二週間は、様々なネズミの生態を書籍で読み漁り、動物痕跡学なんぞの書籍も久しぶりに真剣に読み、何段階もの作戦を練っては練り直し、そのたびに対策作業を行い……これはこれでネズミとの知恵比べみたいで楽しかったような気もしますが、安心・安眠には変えられません。

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