寄生植物

ここ二週間ほどで、キヨスミウツボとハマウツボという、ふたつの寄生植物に出会えました。

これらの植物は自ら光合成をせずに宿主に寄生して生きる植物。
寄生根という特殊な根を宿主の根と結合させ養分を吸収して生きていますが、宿主は決まっているので、宿主が絶滅すればこれらの植物も絶滅してしまう運命共同体なのです。

どちらも全国に分布しているけども生育地はかなり限定的で稀。
環境の変化で宿主の植物が減少しそれに伴ってこれらの寄生植物も減少していたり、地域によっては絶滅してしまった場所もあります。そんなことから、多くの都道府県で絶滅危惧種などに指定されています。※北海道レッドデータブックでは、両種とも「希少種(R)」です。

しかも葉がないので花期に出会わなければ気付くことはまず無理。蕾も極小なので普通は気づけません。
しかも6月下旬頃の開花なので、その時期では他の草も茂ってしまっていてそんな中から見つけるのは至難の業。
さらには花期が一週間ほどしかなく、開花後数日でどんどん変色してしまうので綺麗な個体に出会うことはさらに稀です。

キヨスミウツボは本州ではアジサイの仲間に寄生すると言われますが、北海道では様々な広葉樹に寄生するといい、詳しくは分かっていません。

キヨスミウツボ

ハマウツボはオトコヨモギに寄生します。(本州ではカワラヨモギに寄生すると言われます)

ハマウツボ

時期的に終盤だったようで、あと数日早く来られれば良かった。
この場所には枯れた個体がワサーっと大量にあったので、来年また来よう。

コメント

  1. ゆたか より:

    稀なものばかり見ていますね。私もみたいですが時期が終わりそうなので来年の楽しみにしています。その時はよろしくお願いします。

    • Ftre-zen Ftre-zen より:

      今週は休みが少し続いたので色々と動き回ってました。花の少ないこの時期だからこそ歩いてみよう!がテーマでした(笑)
      その時の写真もこれからアップしますねー。

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