かつて私は「見たいものリスト」というリストを作っていました。
まだ見ぬもの・見たいものをリストにしておいてどこでも見られるようにしておき、そこに不確定なものも含めて様々な情報をメモしておいて、出先で時間のある時に、
「そういえば、ここいらに〇〇があるらしいけど…」
なんて調べながらフィールドワークをするためです。
自分の記憶力なんて、まったく信用してませんから。
私にとってまだ見ぬものを見るという行為は優越感や満足感のためではなく、自分の気づく目を増やすためにとても大事なこと。
やっぱり”見たことのないものは気づけない”し、実際に自分の目で見ることで、”自分にとってどのように見えるのか” ”生育適地はどんな環境でどのように生えているのか” ”見るのに適した時期はいつなのか” を知ることはとても大事なんです。
こんな経験の蓄積を通して、気づかずにスルーしちゃった、ということを出来るだけ減らしたい。
そんなことを長い間やっていたら、ここ数年、見たいものリストが減ってきてしまって少し寂しい気もしてました。どれだけ歩き回ったのか…という気もしますが。
そこで実は、昨年から新たなリストを作り続けてました。
その名も「花見リスト」。
今まで見たいものリストをつぶしてきたお陰で、「あぁー、確か〇〇はここいらにあったよなぁ」という記憶は残っているし、数メートルレベルの正確な場所もGPSデータを残しているので行けるのだけど、「そもそもいつ咲くんだっけ?」という細かい記憶は当然薄れてしまい、それを調べるには過去写真を紐解くしかありません。
それって出先では出来ません。
なので、今まで見てきたモノの適期や場所をリスト化していつでも見られるようにしました。
こういうことは一気に作業するとうんざりするので、去年から少しずつ項目を追加しながらリストの充実を図ってました。
これでツアー中や出張中、「せっかくここまで来ているのだから、ここいらに確かアレが…」なんて思いついても、すぐにちゃちゃっと調べて ”行くべきか・行ってもムダか” が分かります。
ガイド的にも、とても大事。
↓こんな感じ。
『タチギボウシの、ニセコ鏡沼湿原での、2022年での、見頃は7/25だった。』
『だけども……大雪山系では、2022年では、8/5に見頃のタチギボウシを見ている』
といったふう。
当然、少し場所が変わるだけでも、年によっても変動するけども、大きく外れることはなくなります。
そんな過去の経験を反映したリストがよくある植物から超レアなものまで100種以上出揃い、やっと充実してきました。今も随時更新中。
改めて眺めてみると……
コレ……売れる(笑)
人には見せないけど。
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