以前「ハマる難しさ」という記事を書きました。
”出会えること” と ”観察出来ること”、さらには ”撮影出来ること” はそれぞれまったく違う、といった内容です。
鳥の初学者は、「ウグイスの声はよく聞くけども、実際に見たためしがない。ましてや写真が撮れたためしがない」みたいなこと、よくあるでしょう。
植物でもモノによって、それに近いことが起きます。
植物は動かないので、そこにあれば(気づければ)観察することは出来るけども、写真を撮るとなるとまた別。
花の綺麗なタイミングに上手く合わない、ということから、花のサイズが数ミリしかなくて上手く撮れず、帰って見てみたら失敗写真ばかり、なんてことまで日常茶飯事です。
こちら↓のサワトウガラシは、ベチャベチャな湿地に生育する数ミリの花なんで、膝も肘も地面に付けられず、湿地を吹き渡る風に悩まされ、そもそも生育地自体も少ないので出会う機会も少なく……それでも今まで何度か出会っているのに、まともな写真がまったくありませんでした。
まぁ真剣に写真を撮るなら三脚を持っていけばいいだけなんだけど、フィールドワークの機動力を大事にしている私は三脚を持ち歩くことはほとんどしません。
この日は残念ながら防水カメラしか持っていなかったけども、記録写真としてはマシに収めることが出来ました。切り取り方の詰めがイマイチだけど、ひとまず撮れただけマシ。
ツルマメの花も小さくてピントが合わせずらく、そもそもツルマメ自体あまり見かけません。
ミズアオイは水田雑草なので、私有地の田んぼにズカズカと入り込んで写真を撮るわけにはいきません。
大群落を・近くで・いいタイミングの花を――撮るのは、意外と今までハマりませんでした。
今回は田んぼじゃなく、湿地にありました。
やっぱりハマるのは難しい。
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