50年ほど前の記録で ”とある植物が記録された” という場所を、ニセコからそう遠くないエリアで5年くらい前から探してます。
しかし場所について分かっているのは、ざっくりとした市町村レベルのみ。
ただ、当時観察会が行われたらしいので、遊歩道や一般の人でも歩ける場所を探してみたり、埋もれた情報を探してみたり、地形図や航空写真で生育環境を探したり、もしかするとすっかり環境が変わっている可能性も踏まえて熟考してみたり……そんな考察の元、実際に行って足で稼ぎ……当然いつものようにハズレばかり。
そんなことをしていたら、藪に埋もれたかつての遊歩道らしき形跡を見つけました。
50年前の記述とほとんど同じ環境の場所。ここではないか!と、「花を見つけるには今年がチャンス」とばかり今年は何度か通っています。
というのは、今年はササ枯れの年。ササの葉が枯れていて森の中の見通しが良くなっています。
ということで先日歩いてみたら、今まで私が把握していた以上に大規模な遊歩道を発見。昨年までは藪に埋もれていてまったく気づきませんでした。何せ今までは強烈なヤブと独り戦い、クマの恐怖に怯え、なかなか広範囲に歩けなかった場所なんです。
仕事の合間をみて何度か通ってみているけども、目当ての植物はやっぱり見つからない。
花期が悪いのか、環境が変わったり様々な理由でその植物自体がなくなってしまったのか、私の目が節穴なのか、そもそも場所が見当違いなのか……相変わらず謎のまま。
まぁ、植物探しなんてそんなもんです。
50年も前に地元の自然好きな人達がわいわい言いながら歩いた遊歩道が今やすっかり森に飲みこまれている姿は、何か独特な感慨深いものがありました。
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