本州に住んでいると当たり前に見られる何気ない風景が北海道人には新鮮に感じることがあり、本州に行った時にそんな風景を見ると「本州らしいなぁ」と感じることがしばしばあります。
明治以降に開拓が始まった北海道では、本州にはよくある歴史ある神社仏閣が少なく、本州のような威厳・風格を感じる場所は少ないです。
この神社も小さな集落の小さな神社だけど、鎌倉時代に創建され、参道(というほどでもない道だけど)の杉が樹齢300年はゆうに超えるという、北海道にはない歴史の深さ。
ケヤキやスギに囲まれた田舎道。ケヤキもスギもニセコには自生しません。ニセコでは米畑もないので、稲刈り後の風景なども見られません。
当然、個々の植物を見ても北海道では見慣れぬものばかり。
北海道では一箇所でしか見たことないヤブコウジがたくさん・どこにでもというくらいあった。今時期は実を付けているのでなおさら目立ちます。
本州では”つる植物”が多く、種数も量も北海道とは桁違いです。
林縁に発達する”つる植物”群落を「マント群落」なんて言いますが、マントだらけ。
この時期の本州の道端は、セイタカアワダチソウの黄色ばかり。
コレも北海道では見慣れぬ風景です。
(北海道では多くがオオアワダチソウで、ぱっと見でも違って見え花期もズレています。北海道内では、かつてセイタカアワダチソウと言われていたものが一部地域で見られますが、今では本州のセイタカアワダチソウとは別とされています)
こんな見慣れぬ自然の姿を見ながら本州での仕事を済ませ、ニセコに帰ってきました。
今日の羊蹄山はこんなでした。これは見慣れた風景。
自分の地域を知るためには、別の地域を意識して見ることが大事です。
倶知安五色線(道道58号)は10/17から、
ニセコパノラマライン(道道66号)は本日10/24から冬期通行止めになっています。
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