毎年来てくれる鳥好きなお客様と一日ツアー。
「巷で人気のシマエナガを見てみたいんですよねー」ということを以前聞いていたのだけど、このお客様は――
- そもそも自然の森の中では生き物に出会えることの方が珍しいこと
- 「いること」と「見られること」は違うこと
- 森の中で鳥を見つける難しさとそれを正しく観察する難しさ
- 相手(鳥)を知って、自分の目の感度を上げることが大事
という、鳥を見る本質的な楽しさや難しさが分かっているお客様。
なかなか今までのツアー日にコンディションがハマることがなく、それでもめげることなく、今年のツアーとなりました。
今回はツアー前に私の方から、
「今日は鳥見デイでいきましょう!あわよくば念願のシマエナガを見に。森の中に ”ヤブキ野鳥園” があるんで、そこに行けば今日ならもしかしたら……」
なんて、自分の首を思いっきり締める発言をしちゃったので一気に敷居が上がりました。
※ヤブキ野鳥園は私が勝手に言っているだけで、森の中にある鳥の出現率の高いポイントのこと。餌台があるわけでも、作られた”野鳥園”でもありません。昔、私がよく鳥を勉強した森の中の一画です。
歩きだす前に駐車場で、(出会えた時のために)双眼鏡の使い方を改めて確認し、観察のポイント、目を配るポイントなどを確認。
こんな準備までしたもんだから、さらに私の首は締まっていくのでした。
だけど…………すぐに神が降りました。
まずはオオアカゲラ。
これでもかっ!というほどじっくりと見れました。オオアカゲラがここまで間近でじっくりと、なんて珍しい。
その後もいつもの面々が調子良く出てきてくれて観察しながら歩いていると……あぁ!あれは!私の鳥アンテナがビビビッときました。
なんと、シマエナガ祭りが開催中。
双眼鏡使いの練習の成果もあって行動や特徴を間近で見れて、もう何十羽見ただろう、というくらい。
こりゃ当たりです。
観察に一所懸命で写真は撮っていないので、以前に撮ったイメージ写真をどうぞ。
その後もクマゲラの超フレッシュな食痕を見たり、ヤマゲラやらミヤマカケスやら……。
アカゲラもじっくりと見れたので、先程のオオアカゲラとの違いを一日のうちに実感出来ました。
立ち止まっていても寒くなく、かといって冬の森の様相が美しく、スノーランブラーで歩いて滑っても楽しい。
鳥がたくさん見れて、言い出した私がびっくりな一日(笑)
何より念願叶って、良かったですね。私もひと安心。
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