積雪量と降雪量

『ニセコスキー場(山麓)の現在の積雪量は、75cmです』
『12/11の倶知安町の24時間降雪量は21㎝でした』

こんな表現はよく聞くけども、言葉の違いを意識してますか?

降雪量とは、ある一定の時間内に降積もった雪の高さのこと。
積雪量とは、ある時点での地面からの雪面までの高さのこと。

降り積もった雪は気温などによって溶けて減るものですが、雪自体の重量によっても沈んでいきます。
私みたいに、「まぁ今日の所は除雪はいいか」なんてことをやると、どんどん雪が締まって重く・固くなって、気づけばスコップも入らなくなる、なんてことになります。
プラスの気温にならずに雪が溶けなくても、積雪はゆっくりと ”かさ” が目減りするものです。

つまり「積雪量」は増えることもあれば、減ることもあるわけですね。

そんな ”積もってからの” 雪の変化は関係なく、一定の時間内で降り積もった雪の高さを計ったものが「降雪量」で、冬季の降雪量をすべて足した総数を「総降雪量」と言います。
つまり降雪量は、増加した雪の量だけを表すことになります。『1時間の降雪量』と言ったら、『積雪量のうち、1時間で増えた分』ということ。

倶知安の今(12/11)は……
総降雪量=166cm
積雪量=75cm
です。

倶知安の冬全体の平均値では……
総降雪量=12.64m(札幌は約4.8m、旭川で約5.6m)
平均積雪量=1.93m
だそう。

ちなみに過去の記録を紐解くと、昭和45年に記録した
総降雪量=20.19m
最大積雪量=3.12m
が最大の豪雪年だったそうです。

一万人を超える人口を擁した町にこれだけの雪が降る、というのも世界的にも珍しいことです。

ところで先日、羊蹄山麓の積雪量を測ってきました。

↓12/1は20㎝程度の積雪量

そこから10日間、ずいぶんな量の雪が降って毎日除雪に追われていたのに、計ってみたら積雪量50cm(12/10)。30cm程度しか増えていません。

毎日毎日20㎝~30㎝ほどの雪を除雪していた気がするけど、こんなもんか~、と「降雪量と積雪量」の違いを実感しました。


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