昨日のブログの予告通り、サクラが開花しました。
宣言通りで、ひと安心。
本州でサクラと言えば「ソメイヨシノ」ですが、道南以外の北海道ではこの「エゾヤマザクラ」が花見の対象となることが多く、ソメイヨシノは公園内などに植わっているだけの少数派。
エゾヤマザクラは、野生の山桜の仲間です。
本州の方々には、「オオヤマザクラ」と言ったほうが分かる方もいるかもしれません(同じ木です)。
まぁとにかくやっと、サクラサク、となりました。
さて本日はガイド仲間と一緒に、もうひとつの “サクラ” を探しに行ってました―ヒダカイワザクラ。
ヒダカイワザクラは日高山脈固有種で、アポイ岳が手軽に見れる有名な場所ですが、手軽と言っても登山です。山地の岩場に生育する植物なので、当たり前なのですが。
(↓アポイ岳のヒダカイワザクラ)
それが何故か、平地に一箇所だけポツンと分布点が落ちているのが気になっていて……。
自然関連の報告書やら地形図やらを調べて見当をつけていた場所に行き、いつもの宝探し。
ありました。
けれども近くで見れる場所の個体はまだ蕾の状態で、その上、数個体程度しかありません。
「ならば!」ということで、遥か頭上の岩も探しながら、さらに奥まで探索。
別に、花を目の前で見て写真を撮ることが目的じゃありませんから、目の前でなくてもいいんです。
咲く環境や咲き方、咲く時期を実際に見たいだけです。
すると絶好調に咲いている花を発見!
キレイに群れて咲いてました。
だけど、鳥用に使っているカメラを最大望遠にして、これがやっと。
70度くらいの崖を15m~20mほど登れば目の前で見れます。
ワタシは花を見るために命を賭けたくはないので、行きませんでしたが。
人の行けないところにあるからいいのでしょうね。
咲く環境を一度キチンと見て、”そういう目で見れば”、遥か頭上の崖にポツポツとありました。
実物を見て、気付く目を持てば気付ける―といった場所。
みんな似たような環境で、似たような姿で咲いています。
レアものばかりを追いかける趣味はありませんが、限られた生育場所にしかない植物を、環境を読み取って探しだす “目” は大事にしたいところです。
それにしても、なんで日高山脈だけの植物がここにだけあるのでしょうね。
残存個体なのでしょうか?
永く生きながらえてもらいたいものです。
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