今回はスノーシューについて。
「かんじき」ってご存知ですか?
「輪かんじき」とか、「ワカン」などとも呼ばれます。
本州育ちのワタシは、小学校の教科書に「雪国の生活」というくくりで写真が載っていたような記憶があります。だからといって、かんじきで買い物に行ったり、日常生活で使っているワケではありませんよ。
靴底をでっかくする「わっか」みたいなモノ。雪の中を歩くための道具ですね。
スノーシューは、それの西洋版。
日本の「かんじき」に比べると、踵が自由に動き、靴への固定も楽チン、アルミ製なのでほとんどメンテナンスフリーなのもgood!
「アニマルトラッキング」という、動物の足跡を観察しながら動物たちの生活や行動を感じ取る・・・という自然観察も楽しんでいる方もたくさんいます。
そんな時の冬の道具として、ここ10年ほどでずいぶんとメジャーになりました。
ニセコのような軽い雪が大量に積もる場所では、雪の時期の“歩き”にはまず必携。
長靴だけで歩こう、なんてこと思ったら、雪中行軍のような辛さを味わいます。
登山用のハードな作りのものは、アイゼン(滑り止めの爪)やビンディングもしっかりしていますが、自然観察用に使うのなら、そこまでは必要ありません。ソフトなもので十分。
いいバランスで楽~な道具は、ホントに楽~に歩けますよ。
「大は小を兼ねる」ではナイのです。
ここいらの、道具に対するバランス感覚がムズカシイところかもしれませんね。
↓ちょっとしっかり目のスノーシュー。
↓当社がツアーでお貸ししているスノーシュー(女性用)。
↓ちなみにこちらは、「日本版かんじき」。(本来は木製なんですが、こちらはアルミ製)
踵が固定されるので、スノーシューとはまったく違った感覚。
サイズが小さいので軽い雪では沈みやすく、ヒモも初めての方には少々締めにくい。
ニセコの冬には不向きです。
(ワタクシ的)ポイントは・・・、
サイズでは、成人男性なら全長60~70cm程度でないと、厳冬期のニセコのような場所ではツライところ。
当然大きくなればなるほど埋まらないワケですが、扱いにくくなります。
小さな扱いにくさが次第に溜まって、「疲れ」となってきます。ここでも「大は小を兼ね」ないんです。
女性は55~60cmあたりが扱いやすいかと思います。
重さについては、散策用ならば軽いに越したことないので、色々比べてみてチェック!というトコロでしょうか。
あとは、ビンディング(ベルト)の締めやすさと、緩みにくさ。
冬場はどうしても厚手のグローブで扱うことがほとんどなので、こちらも自分にとって使いやすいモノを色々試してみてください。
靴は長靴でもOK。
ただし一日しっかり歩いたり、アップダウンのある行程なら、スノートレッキングシューズがおススメ。
自分のスノーシューをお持ちの方で、「いつも長靴で歩いている」という方は、是非今度スノートレッキングシューズをお試しあれ(冬の靴についてはまた今度に)。
雪を楽しむには、スキーが出来ないとダメ、ではないのです。
スノーシューなら、歩ければOK!
夏はヤブで行けない場所でも、雪が積もっちゃえば歩けるようになります。
ゆっくり冬の森を眺めながら、
―観察や写真撮影を楽しんだり、
―アクティブに斜面を駆け降りたりジャンプしてみたり、
―気が向いた場所で自由にお茶してみたり、、、
いろんな楽しみ方が出来ますよ~。
意外にも、自然をじっくり見るには冬の方がいい、ってことも多いんです。
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