最近は天気が穏やかな日が多いニセコですが、気温はまだまだ低い日が続いています。
立春を過ぎたころから、鳥たちは少し活発に動きだして春を感じさせてくれてますが、
植物を見ている限り、春の気配はもう少し先のはなし。
森の冬芽もいまだかたく閉ざしています。
こちらはホオノキの冬芽。
芽鱗(がりん)と呼ばれる、いわばシェルターで花や葉の新芽を寒さから守ってます。
モクレンの仲間で、花も葉も冬芽もビックサイズ。樹形も独特な形をしているので、遠くからでも分かります。
ホオノキについては、過去にもこのブログで紹介してますね(→「朴の花」)。
この投稿の通り、一億年近く前から生き続ける原始的な被子植物で、遠く万葉集でも、
『わが背子が 捧げて持てる ほほがしは あたかも似るか 青き蓋(きぬがさ)』
(あなたが日覆いに持っていてくださる、大きな朴の葉は緑の蓋(きぬがさ)のようですね)
※「蓋(きぬがさ)」は、後期な人が使う織物の傘のこと
などとうたわれています。
開いた大きな葉は本当に傘のようです。
花も大きく見事。
蜜を作って昆虫を誘うという進化過程をもっていないので、香りと見た目で虫を誘引します。
当然人間も、この大きな花と葉に “誘引” されて目を惹かれます。
花が咲くのは6月を過ぎた鳥の声が盛んになっている時期。まだまだずいぶん先ですね。
だけどあと一ヶ月もすれば、そんな花の準備が進みだします。
↓こちらは昨年の3月20日ごろ。冬芽が開きだしました。
あと一ヶ月ですな。
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