さて、天上山登山のつづき。
頂上付近の平坦地には「表砂漠」「裏砂漠」と言われる砂地が広がってます。
ここの噴火は1200年近く前のこと。
その後、
岩石の隙間に何とか根を張ることが出来る植物が少しずつ根付いて成長し―、
その植物の根や季節の気温差が岩石を除々に砕いて砂に変え―、
さらに植物が進出できるようになり―、
風で運ばれた砂や種子は植物のある場所に溜まり―、
植物の小さな島が出来る、
という営みを繰り返しています。
そんな “緑の島” には「オオシマツツジ」をはじめ、「ツゲ」や「クロマツ」「ヒサカキ」「シマタヌキラン」などがひしめき合ってます。
↓「シマタヌキラン」
これから何百年とかけて緑の島に成長するのでしょうか。
「ミヤマシキミ」
「シキミ」
神津島は、もともと神集島。
伊豆諸島の神様たちがこの島に集まってそれぞれの島に分配する水の量を話し合った、
という伝説があります。
↓の写真のベンチ左手の窪地が、神様たちの会合の開かれた場所。
神聖な場所なので、下りられません。
先年、函館の恵山までわざわざ探しに行って見つけられなかったシダが、岩場に普通にたくさんありました。
「ミズスギ」
思わず「あぁぁ~!」と叫んでしまいましたが、本州には普通にあります。
「キランソウ」
下りてくれば、スダジイの森。
「おや、ダイモンジソウだ」
と思いきや、
「イズノシマダイモンジソウ」というらしい。
どう違うんだろ?
下山口まで降りたら、あとはキャンプ場まで車道歩き。
道路脇もまた楽しい。
「ハチジョウカグマ」。2m近い大きさです。
北海道では「ヒメジョオン」はたくさんありますが、「ハルジオン」って少なめ。
本州では至る所にありますね。
充実の一日でした。
ちなみに、「鳥」の写真がないですよね~。
そうなんです。
照葉樹林内では葉っぱが茂っているせいで写真が撮れる可能性は低い、
と読んで、いつもの鳥用カメラは持って行かなかったのです。
双眼鏡を持って、観察のみ。
だけど、シチトウメジロは普通にいるし、ヤマガラ(おそらくナミエヤマガラ)も。
ウグイス・ホオジロ・イソヒヨドリは本州産と一緒のタイプで、鳴きまくってます。
声を聞いてみたかった、タネコマドリやイイジマムシクイ、カラスバト、アカコッコなんかもアンテナ次第で気付けます。
海鳥もキチンと見たら、たくさんですよ。貴重な鳥もいるし。
ワタシは今回は海鳥モノはスルーしました。キリがなくなるので(笑)
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