ワタシのガイド活動や調査仕事などの野外活動をウェア面でサポートして頂いている、Finetrack社。
数々の良いアウトドアウェアを販売されていますが、今回は雨具のご紹介。
「エバーブレスフォトン」
ひと言で――いいですよ。
持ってみると明らかに軽く感じます。重量は上下セットでも470g。
重量だけで比べたら国内で売られているメジャーな雨具とさほど違いはありませんが、ゴアテックスではない生地(エバーブレス)の薄さが、かなり軽量・コンパクトに感じます。
となると心配なのは、耐久性と防水性。
使い出して3シーズン目になりますが、今のところ特に「防水性が低い」とは感じません。
逆にこれなら優秀です。ムレも気になりません。
また鉤裂き強度は、調査仕事で北海道の極悪な藪漕ぎには使っていないので、超ハードな使用に耐えるかは実証してません。ただ、フツーはそんな使い方しませんのでさほど気にしなくていいところでしょう。
そして何より、生地の追従性。ストレッチ素材がいい!
どんなに動いても生地が引っ張られる感じがないので、雨具特有の着用中のストレスがありません。
ゴアテックス雨具のゴワゴワ感はなく、かなりフワッとした着心地です。
初めてトレッキングパンツでストレッチ素材が世に出たときには、その動きやすさに驚きましたが、雨具のストレッチ素材ってスゴく良いです。ビバ!ストレッチ!!
この軽さとストレッチ性のおかげで、雨具を着たり・脱いだりの心理的面倒くささがなくなりました。
この雨具、ワタシにとっては「これっ!」という大きなNGはないのですが、人によってはビミョーであろう点もご紹介。
さきほども少しふれた、生地の耐久性。
使用頻度が高かったりすると、小さな毛玉のような状態になることもあります。
(冬に使用しているエバーブレスアルマではそれが顕著でした。ただワタシの場合、冬シーズンの間はほぼ毎日着ているので、しようがないことかもしれませんね)
次に、袖口の面ファスナー(マジックテープ)。
何度も開け閉めをしていると、接着力が落ちてくる気がします。
接着力が落ちるのは当たり前なのですが、そんな寿命がちょっと早いような気がします。
2年ほどで自然と浮いていることもあるくらいです。
またFinetrack社のジャケット全般的にそうなのですが、ジャケットの前ジッパーを全閉すると口がしっかり隠れるほど長い(高い)。通常は少々窮屈です。
ただ、トータルでは防寒や強雨にとても貢献することとなるので、これは我慢でしょう。
また、ジャケットのポケットは内ポケットがひとつあるだけで、外側にはポケットはありません。パンツにもポケットはありません。
ワタシはあまり気になりませんが、欲しいと感じる人もいるかもしれませんね。
ただしポケットがない分、軽量化と全体の生地の薄さ(収納のコンパクトさ)に貢献しているハズですので、ワタシ的にはOKです。
最後に、やっぱり値段・・・。
上下をまとめて買ったら、税込み5万円弱です。
機能とのバランスでどう考えるかは、アナタ次第です。
ワタシ的には、この軽さとストレッチ性ですべての小さな不満を上回ります。満足。
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