難問

2016-10-30%2009.05.55_003.jpg
今朝は起きたら雪が5~10cm近く積もっていました。今日の予想最高気温は3℃ほど。
ついこの前まで本州で植物を見ていた身には、ツラい寒さです。さすがニセコです・・・。
そんな今日は、地元のカタクリ群生地の保全作業に参加してました。
7~8年前からずっとお誘い頂いていたのですが、どうしても仕事の日程的に行けないことばかりで心苦しい限りだったところ、今年は先日東北出張も終わってやっと参加できました。
ボランティアで、しかも地元だけでなく札幌からわざわざ来ている方もいて、10年以上に渡り保全作業をしています。
雪もちらつく寒い気温の中、来春に向けて倒木を処理したり下草を刈ったりの作業で、頭が下がります。
「来年もカタクリの花を始め多くの花々が咲くように最低限の管理をしつつ、自然に触れ合える場所を―」
という目的の作業なのですが、当然多くの花々が自生していれば訪れる人も年々増えるわけで・・・。
人が増えすぎれば自然は荒れる可能性が増えるわけで・・・。
だけども、人間の管理はあくまで最低限にしたいわけで・・・。
まぁ、この「保全と管理」という問題はホント、難しいですね。
自然ガイドなんてことをやっているとこの問題に常に直面しているわけで、相変わらず一定の解決策はありません。
「柵ですべて囲ってしまう」とか、「誰も入れさせない」というのが究極の保全なのですが、そういった方法を取らずに地元の人々が試行錯誤を繰り返してバランスの良い保全を目指す、というのが、とりあえずは正解なのかもしれません。
あまり突っ込んで考えすぎると何も出来なくなるので、まずはやるべきことをやって、来年も多くの花々が楽しめるよう・・・。
2016-05-02%2015.07.41_032.jpg

コメント

This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.