ジュウモンジシダ

こちら、外形が “十の字” をしているので、その名の通りジュウモンジシダ。
この見た目がシダ初心者でも見分けやすく、まっさきに覚えるシダのひとつになっています。
また、別名ではシュモクシダとも言われることもあり、日本全国に分布しています。
ジュウモンジシダ↓
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先日お客様からお葉書を頂き、「ジュウモンジシダって食用になるそうですね~」なんてことが書いてありました。
そうなんです。
ジュウモンジシダは、本州や一部の地域では山菜として食されます(らしい)。
だけど、北海道ではワタシの知る限り、好んで食べられることを聞きません。昔はもっと食べられていたのかな~?
あまり美味しそうでもないですもんね。ワタシも食べたことはありません。
若芽(芽出し)の時期に食用にするようです。
ジュウモンジシダの芽出し↓
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葉が展開しかけるともうNGでしょうか。コレ↓はNGかな?
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直売所などでは稀に、ジュウモンジシダの若芽のことを「コゴミ」と表記していることもあるようですが、一般的には「コゴミ」といえば「クサソテツの若芽」のことです。
クサソテツ↓
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クサソテツ若芽(コゴミ)
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これは、ジュウモンジシダの若芽のことを「カスコゴミ」と呼んでいる所もあるようなので、ここから「コゴミ」の名がごっちゃになっているのでしょうか。
カスコゴミなんて聞くと、ワタシ的にはてっきり、本家本元「コゴミ」(=クサソテツ)よりも味が劣るから「カスコゴミ」なのかと思ってました。“みそっかす” の “カス” 。
実は、ジュウモンジシダの若芽は鱗片(茎につく薄い膜質のもの)が多いので、『削りカスが多いコゴミ』ということで「カスコゴミ」らしい。
“みそっかす” の “カス” ではないようです。
手持ちの東北山菜図鑑をキチンと調べてみたら、当然ちゃんと載ってました。
湯通し後におひたしや和え物にすると良いとあり、アクも少なく意外とクセのないシダらしい。
あまり美味しそうでない…なんて、失礼しました。
誰か食べてみて、食レポお願いします。

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