「植物から学ぶ」

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雑草という名の植物はありませんが、いわゆる雑草のひとつ、スズメノカタビラ。
雑草といわれることの多いイネ科植物は、道端のような場所に多く生えます。
そんな場所は強過ぎるほどの太陽光の下、常に乾燥や水不足にさらされている場所で、時に草刈りや踏みつけもある植物の生育に悪条件の環境。
雑草は他の植物との競争に弱いために争いを避け、他の植物が入って来(られ)ない環境こそが、彼らの生きる場所となっています。
そんな悪条件のなかで育つことの出来る雑草たちは、枝を伸ばし茎を太くして葉を大きく展開させるといった「目に見える成長」よりも、根を深く広く延ばす「目に見えない成長」に常にコストを払い、他の植物には出来ない光合成システムを持ち、逆境に打ち勝つ準備をしながら育ちます。
だからたとえ真夏の乾燥した日照りが続いても、足元の雑草はいつも凛として青々と立っています。



ここ最近、ツアーの日に限って悪天候で、ツアーが流れっぱなしです。
天気と休みのタイミングも上手く合わず、個人的フィールドワークもぱっとせず。
自然ガイドはお客さんの前に立ってナンボ、フィールドワークで歩いてナンボ、ですが、こればっかりはしようがない。こんなこともあります。
ワタシも、根を深く広げましょうか。

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