樹木をみる

この日も春陽気。
朝はマイナス9℃ほどで5cm程度の新雪があったけど、日中は青空でポカポカ陽気、道路からは雪が消え、森では鳥がさえずり、足跡もたくさん残っていて……春です。
いつもツアーに参加してくれているお馴染みさんなので、自然の見方も一歩も二歩も進んで、いつも以上にじっくり自然観察のスノーシューツアーでした。
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この日は、「樹木それぞれの違いを知り、名前を知り、森の姿を知る」という樹木観察。
名前を決めることがすべてでは決してありませんが、「名前が分かる」ということもやっぱり楽しいもんです。特に森全体を見たり、科学的に自然を見るには、名前が分かることはとても大事なこと。
そんな名前を決める観察となると一般的には冬芽観察に興じるものだけど、ワタシの場合、冬芽を観察するのは一番最後の確認作業の時のみ。(当然、冬芽を感覚的に「可愛い」だとか「造形美」を愛でるのであれば、最初っからどんどん冬芽を観察しましょう)
冬芽を見る前に、枝ぶりや枝の延ばし方・樹姿や色味・生育環境・地形・雰囲気(?)まで、見るものは色々とあります。これをヤブキ用語的に「パッと見分類学」といいます。
こんな見方は、実際に見ていないとまったく分からない世界なのでここではちっとも書けませんが、自分の感覚と様々な見方を総動員して一本一本の違いに気付き名前がアタマに浮かぶ、というのも自然をみる楽しさのひとつに間違いありません。
ということでこの日のお客様には、ヤブキ的樹木検定2級を差し上げました。審査基準も副賞もありませんが。
だけど、自分の中で「なんか見れるようになった気がする」という感覚って、良いですね。
そんな名前が分かるようになった木が、どんなトコロにどんなふうに生えていて、それからどんなことを読み取れるか――樹木を識別することでここまで見られるようになったら、楽しいものですよ。
相変わらず、他の人が聞いたら意味の分からない、分かりにくい写真ばかりを撮ってました。
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コメント

  1. Ftre-zen より:

    求められていなくても、半ば強制的に認定しているだけですけど(笑)
    じゃ来週は、目指せ!一級ですね。
    独自すぎて、どこにも通用しない資格ですよ。
    そのかわり、ガイドでも認定者ゼロなんで激レアです(笑)
    お待ちしてまーす

  2. 瀬田川 より:

    おぉ!
    いるもんですね!樹木検定受験者(笑)
    私も負けられません!
    来週はよろしくお願いします。

  3. Ftre-zen より:

    こちらこそ、いつもありがとうございます。
    一対一だからこそ、あそこまで深く見れて・話しが出来るってものですね。
    冬の樹木観察も意外といいものでしょ?
    シンプルな中にも違いがあるものですよね。
    ワタシ的には、どんどん新しいモノを見るよりも、同じものを何度も何度も見て個性を知って幅を知り、自分で分かるようになる方が、実は楽しいものだと思っています。
    一般的には、ツマラナイとも思われがちですが。
    ウダイカンバが完璧というのも、さすが!カバノキマスターです(笑)
    またいつでもお待ちしてます!

  4. 本村 より:

    先日はありがとうございました。
    いつもひとりだけの贅沢なツアー。
    今回はまた別の角度からの樹木の見方を知り、
    冬の方が余計な情報が入ってこない分、区別がつき易いことが分かりました。
    特に「ウダイカンバ」は、完璧!
    今度は初夏ですかね。

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