北海道産シノブ

道内ではほとんど見ることが出来ないシノブ。樹上の苔などに着生するシダです。
2年がかりで目ぼしい場所を歩きに歩いて、数年前に胆振地方でやっと見つけました。
山奥の大木に着生したシルエットは、独特の美しさがあります。
先日、そのシノブを3年ぶりに再訪。
「天気もいいし、写真を撮りに行こう!」
ということで、誰もいない山奥の林道をひとり歩くと……
シノブが着生していた大木が倒れていました!
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風にやられて倒れたのでしょうか。
倒れた幹を探してみると、乾燥に負けた残骸が…。
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ここにシノブが生育していることは、かつて2人にだけ教えたことがあります。
なので……
ここでシノブが生育していたことを知っている人間は、世の中に3人だけでしょう。
そのシノブが死んでしまったことを知っている人間は、私ひとりでしょう。
何だか寂しいですね。
数年前のスギランに続き(下記ブログ)、貴重な分布の植物がいなくなりました。
自然の営みなので、しようがない。そういうものです。
だけどやっぱり残念だ。

–2017.11.23–
スギランというシダがあります。常緑性で、深山の大木や岩上に着生し、生育適地の本州産スギランは30cm以上の……

在りし日のシノブ(2016年9月24日)
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コメント

  1. ゆたか より:

    全さん、あのシノブの着生していた大木が折れたのですか? 残念です。今年は行って見たいと思っていましたのに。全さん、新たに探してください。いつも無理ばかり言ってすいません。

  2. Ftre-zen より:

    そうなんですよ。数少ない生き証人になっちゃいましたね。
    この個体は片道20分で行けたので、道内で見るにはここしかない、と思っていたくらいなのに…。
    実は、片道1時間を歩く覚悟があればさらに奥地にもう2箇所見つけているのですが、ヒグマがいる中でひとりで2時間歩き続けるのはうんざりなので、今回は行きませんでした。
    行きます?(笑)

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