雪の量

倶知安町内

札幌では災害級の大雪となったようです。

24時間で60センチの降雪量となれば、場所によって・感覚的には80センチほどになってもおかしくなく、さすがにこれは災害です。
いくら雪に慣れた町とはいえ、あれだけの人口を抱えているのだから、都市機能はマヒしてしまうでしょう。

雪の大変さは、単純に積雪量の多さだけでは図れません。

普段雪に慣れていない首都圏で数センチも積もれば大変なことだし、同じ1メートルの積雪でも人口1万人の町と100万人の都市では全然違います。

テレビではよく、「○○では積雪○メートルを超えました」だとか、お国自慢ならぬ「積雪量自慢」みたいな話しを聞くことがあるけども、そこに多くの人が住み、町が形成されていなければ、雪が多くてもどーでもいい話し。
それを言っちゃー、冬のニセコ五色温泉(冬期は温泉宿が一軒あるだけの場所)は積雪量5メートルを超え、私が以前働いていた立山では20メートルを超えていましたし。観測点がないから把握出来ないだけ。
(豪雪で有名な酸ヶ湯は、町から離れた山中の温泉宿の隣に”観測点がある”というだけで、もっと雪害が心配な地方はいくらでもあります)

単純な雪の量なんてどーでもよく、人の日々の生活にいかに影響する量なのか、というのが大事。
「数字的な積雪量・降雪量」と「雪害としての積雪量・降雪量」をごっちゃにしちゃ、いけません。

そういう意味で、ニセコよりもはるかに札幌の雪の方がタイヘンです。(単純な積雪量では札幌の倍ほどありますが)

さらには、東北・北海道の高齢化が極端に進んでしまっている山村部なんかは、”たかが”、数十センチでも生活がままならないことになるでしょうね。
数字としては(ニュース的に)キャッチーな大雪ではなくても、そんな山村部の除雪問題も心配です。

ニセコは今日も一日よく降ってます。

昨日だか一昨日だかに撮った写真と、今の降りっぷりがまったく一緒。

デジャヴだ。

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