オオキンケイギク

今年、倶知安町で見慣れぬ花を見かけました。
このコスモスのような黄色い花、オオキンケイギクといいます。
私自身は10数年前に道北の一部地域で見た程度で、今でも道内ではあまり見かけない花です。

しかし……

この花は、地域の生態系を乱す恐れが特に強い「特定外来生物」に指定されています。

今や道内の至る所で見られるオオハンゴンソウも特定外来生物で、道端から畑脇・林縁などで大繁茂している姿がすでに夏の風景の一部になってしまっています。

一方オオキンケイギクも本州各県で問題になっていて、各地で地道な駆除が行われていますが、なかなか根絶は難しく、在来の植物が脅かされる状況となっています。
オオキンケイギクは道内ではまだそれほど問題が表面化していなくて本州ほど蔓延っていない印象ですが、それだけに知られることも気づかれることもなく、爆発的に増えてしまうことがあるかもしれません。
こういうことは問題が表面化する頃にはすでに手遅れになっていることがほとんどです。

地元博物館の植物調査の甲斐もあって早めに気づくことが出来ましたが、手遅れにならないよう、早急に対策を考えねばなりません。難しい問題です。

自然の保全は、まず目を向けて、知ることから。

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