いくつになっても

傘寿を迎えた方とスノーシューツアー。
プライベートツアーだし、決まったコースがあるわけでもないし、色々と工夫して無理なく歩けば問題ありません。

何より、「出来ることなら歩いてみたい…」という”気持ち”が素晴らしいじゃぁないですか。
その気持ちさえあれば、あとは私の仕事です。

しかし当日の天候だけは私にもどうしようもないので、いつものニセコらしい深い積雪に吹雪だったらどうしたものか…なのですが、その時々に応じて頭の悩ませながら、安全を最優先に、ベストな場所でベストな行程・内容を組むのがガイドの仕事でなんで、むしろやりがいを感じるくらいです。
下見なんぞしちゃぁせっかくの一面の雪景色に私の足跡を残しちゃうので、直近の下見すらなし。どうせなら足跡ひとつない風景も見せてあげたいし。だけど、足跡(トレース)のないニセコの雪の森はご年配の方にはつら過ぎるし……。
こんなふうに頭の中で行ったり来たりを繰り返してました。

そんな事前の心配をよそに、当日はニセコらしからぬ(?)穏やかな天気。時々薄日も差すくらい。
気温は寒くもなく暑くもなく、マイナス2~3℃程度。
雪は適度に締まっていて、その上に10cmほどの新雪が積もり、森の木々が美しい。
神が降りたくらいの、ベストコンディションでした。

雪の森と光の美しさを味わいながら、まだ見ぬ風景が見れた―という体験のお手伝いが出来て良かった。
こんなふうに、一本一本のツアーに頭を悩ませて作っていくツアースタイルが性に合ってます。

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