ヤナギ

ヤナギの木というと、たいていの人は幽霊が立つ柳の木をイメージしますが、それはシダレヤナギというヤナギで中国原産の木。
日本に自生するヤナギは、河原に多く生える樹木です。
このヤナギの仲間、花は超地味、葉の特徴は微妙、樹皮も樹姿も特徴がつかみにくく、まぁ気にされません。見分けられる人はかなりのモノ好きでしょう。
かつてそんなモノ好きガイド仲間とプライベートで歩いていた時にヤナギの木の前であーだーこーだ言っていると、偶然近くを通りかかった人が、
『何か花でも咲いているんですか~?』
と聞いてきました。
プライベートとはいえ普段はガイドのふたり。試しにヤナギについて少しだけ話してみると、
『ふ~ん・・・ヤナギね・・・』
と素っ気ないお返事。
ガイドのふたりは、
「やっぱりヤナギの話しは興味ない人が多いんだね~。ウケが悪すぎ!(笑)」
と、笑いあったのを覚えています。
さて、ついさっき、帯広から帰ってきました。
そこでは “ケショウヤナギ” というヤナギをひたすら見てました。
↓ケショウヤナギ
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このヤナギも例にたがわず地味モノなのですが、このケショウヤナギ、国内では信州上高地あたりと北海道十勝周辺でしか見られないヤナギの木。
そんな超珍しい植物が、帯広あたりに行けば道路の橋から見られます。
まぁ、「気にすれば・・・」のハナシなので、実際に見ても普通は「へぇ~・・・」程度の感想になりそうです。
ちなみに、そんな地味なヤナギの仲間たちも、環境によって住み分けがある程度出来ていて、“自然をみる” という意味では見分けることが出来るに越したことはありません。

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