デジタル化計画・最後?

もう10年も前ですが、外出先で「あの図鑑で調べたい」と思った時に調べられるよう、メインで使っている図鑑をデジタル化しました。
古書や数千ページに及ぶような高価な図鑑などは裁断出来ないので、非破壊式スキャナを使って100冊以上をコツコツ・チマチマ・ウンザリ、半分泣きながら作業しました。

非破壊式スキャナは本を裁断せずに本の上からレーザービームのような光を当ててスキャンしていくので、一頁ずつめくりながらスキャンする必要があります。これがなかなか……数冊やるだけでうなされる作業です。しかしその甲斐あって、その後の使用感は超快適。

そこで今回、総仕上げとなる(?)デジタル化計画絶賛実施中。

今回は大型裁断機と通常のスキャナー(ScanSnap)を使ってペーパーレス化計画です。
紙は普通にさくさくとスキャンし、裁断してもいい本はバッサリいっちゃってからスキャンします。

デジタル(PC上)で自分の蔵書リストを作って管理する、というテもありますが、私にはメリットよりもデメリットの方が大きいのでやりません。やるなら本ごとスキャンして管理から運用まで便利にするか、何もせず本棚に並べていくかの二択です。

ということで、以下、今回の最終作戦内容。

  • 講習会などで配られたレジメ類
  • ブログやコラムなど、様々なホームページから印刷しておいたもの
  • 紙ベースで持っている論文のたぐい
  • 自分がかつて作った紙の資料

などが今回のデジタル化最優先候補です。これだけで数千枚はありますから。

以前はブログやホームページ上のコラムなどで「これはいい」と思ったものはEvernoteに保存しておき、それとは別に紙に印刷して”読み物”として取っておいていました。
ブログなどはいつ閉鎖や仕様変更で見られなくなるか分からないので、全て印刷。これが最も確実なんです。
とある人のブログなどは印刷したものが500枚以上にも及び、これって完全にストーカーです。

▲ひとりの人のブログ(コラム)でこれだけ

次に、前回スキャンしなかった本のたぐいが悩みどころ。

  • 外出先で閲覧出来るとそれなりに便利なもの
  • 本自体に貴重さや愛着はなく、かつ見直すことは数年に一度あるかどうか……だけど一応手元に置いておきたいもの
  • 自然関連の月刊誌など雑誌類100冊以上

これらはザクッと裁断してからスキャンしちゃいます。
自宅でじっくりと読むような専門書や学術書・大型本はデジタル化せずに本棚に置いたまま。

個人的には紙の質感やら本の重量感やらも好きだし、本棚いっぱいに並んだ所有欲なんてものも多少は感じます。だけど、読み返すことがほとんどなかったり、そもそもどこに何があるのか分からないのなら持っている意味もありません。見直したり簡単に探し出せる方法を整えた方が、”本”として有効活用出来るはず。

そんな正論を改めて考えないといけないほどに書籍や紙に家が埋もれているので、ここいらで決心が大事なのです。そもそも貴重な本は避けてあるし、このまま本が増えて床が抜けても困るし、そんな中から一冊の本を探すだすことは時間がかかって面倒になる――。
膨大な本と資料を整理し選抜していく作業は、まるで終活をしているようでした。

▲これらデジタル化選抜組。本自体は「コレ×5」くらい。

これらの蓄えた資料や書籍類を改めて眺めてみると……

経験や知見・見識というものは、様々な情報を時に熟読し、時に読み流し、そうやって膨大な数の知見に触れ続けながらその人の経験が上乗せされ、醸成・再編集されていくのだなと思います。
鳥も植物も、野外だけでなく色々な書籍で学ばせてもらいましたから。

よく若いガイドさんに、
「どんな本を読めば知識がつきますか?」
なんてことを聞かれ、答えに詰まります。
数冊の本を読んだくらいで何かが分かるようになるわけではなく、内容の良し悪しに関係なくとにかく”読み漁る”ことも大事なんでしょうね。手当たり次第に。
そういう時期って……、あります(笑)

今やネットで効率よく目的の情報を引き出せるので本の所有なんて最小限になるかもしれませんが、効率が良い分、”読み漁る”風にはなりにくいですね。
最初っから電子本で買って読み漁ることが今っぽいのでしょうか。自然関連の本は電子化されていないものも多いのが難点です…。

最後に、デジタルものは所詮壊れるのでバックアップを三重に取っておきました。

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